〜理科の成績を上げたい人のページ〜
<力と運動> てこのつりあい
棒の中心を支えられ水平につり合う棒に、いろいろなおもりをいろいろな場所につるしました。
(1)つり合うものはどれですか。下のア〜カからすべて選び、記号で答えなさい。
(2)支点よりも左側が下がるものはどれですか。下のア〜カからすべて選び、記号で答えなさい。
<森村学園中等部の入試問題より>
まず、基本原理を確認しましょう。
(てこを回転させようとする働き)=(支点からの長さ)×(力の大きさ)
(左回りに回転させようとする働きの合計)=(右回りに回転させようとする働きの合計)
これをふまえて問題を考えましょう。
(1)ア(10×10):(8×8)=100:64
イ(15×6):(5×18)=90:90
ウ(10×5):(5×10+10×2)=50:70
エ(10×3+15×2):(5×6+10×4)=60:70
オ(10×6+15×1):(5×3+15×4)=75:75
カ(3+6+9+12+15):(6×2+12×2+15×1)=45:48
左右の数字が一致しているものを選べばいいので、
答えは、イとオです。
(2)左側の数字が大きいものを選べばいいので、
答えは、アです。
<力と運動> ばねののび
ばねにつるしたおもりの重さとばねの長さを調べたところ、下のグラフのようになりました。
(1)おもりをつるしていないときのばねの長さは何cmですか。
(2)ばねに70gのおもりをつるすと、ばねの伸び(ばねの自然の長さからの伸び)は何cmになりますか。
<桐朋中学校の入試問題より>
まず、基本原理を確認しましょう。
ばねの伸びは、つるしたおもりの重さに正比例する。
ばねの長さは=(ばねのもとの長さ)+(ばねの伸び)
これをふまえて問題を考えましょう。
(1)おもりが50gふえると、ばねの長さが、
17−12=5cm のびるので、
50÷5=10g(1cm伸びるのに必要な重さ)
したがって、17−(100÷10)=7
答えは、7cmです。
(2)1cm伸びるのに10g必要なので、
70÷10=7
答えは、7cmです。
<力と運動> 浮力
おもりをつり下げないときの長さが5cmで、20gのおもりをつり下げると、2cm伸びるばねがあります。以下の問いに答えなさい。ただし、水1c?の重さは1gとします。
(1)図1のように、50gのおもりをつけたばねを、水の入った水そうの中に完全に沈めました。ばねの長さが8cmになって、物体は水そうの底につかずに静止しました。このことから物体の体積は何c?になりますか。
(2)図2のように、(1)で使った物体と同じ体積で材質のちがう別の物体を、ばねにつけずに単独で、水の入った水そうの中に入れました。すると、物体は体積の半分だけしずんだところで、つり合って静止しました。このことからこの物体の重さは何gになりますか。
<昭和学院秀英中学校の入試問題より>
まず、基本原理を確認しましょう。
物体を液体の中に入れたとき、その物体には、その物体が押しのけた液体の重さに等しい大きさの浮力が働く。
(1)20gのおもりをつり下げると2cm伸びるばねなので、1cm伸びるのに10gの重さが必要であることがわかります。
5cmのばねが8cmになったということは、30gの重さでばねが引っ張られたわけです。
50−30=20g(浮力)
水1c?の重さは1gなので、
答えは、20c?となります。
(2) (1)の物体と体積が同じなので、体積は20c?とわかります。
体積の半分だけしずんだので、浮力は10gとなります。
単独で浮いているのだから、「浮力=物体」の重さとなり、
答えは、10gです。
<力と運動> 物体の運動
図1の装置をつくり、ふりこの長さとふりこが一往復するのにかかる時間(周期)についての実験をして表の結果を得ました。
ふりこの長さ〔m〕 |
0.25 |
0.5 |
1 |
1.5 |
2 |
周期〔秒〕 |
1 |
1.4 |
2 |
2.5 |
2.8 |
(1)周期を2倍にするにはふりこの長さを何倍にすればよいですか。
次に1mのふりこを使って実験をしました。
(2)1mのふりこのおもりを2倍の重さにしたときの周期は何秒ですか。
(3)図2のように点Oに同じ重さのねん土の球を置いておくと、Aから静かにはなしたおもりとねん土の球は一体となって点Bまで上がりました。OからBまで上がるのにかかる時間は何秒ですか。
(4)図3のように点Oの真上0.5mのところにくぎをうちこみました。Aから静かにはなしたおもりがOを通るとき糸がくぎにふれました。おもりの周期は何秒ですか。
<山脇学園中学校の入試問題より>
基本原理を確認しましょう。
ふりこの周期(1往復するのにかかる時間)は、ふりこの長さを長くするほど長くなるが、おもりの重さは関係しない。
(1)表の「周期」中から、2倍になっている個所をさがしましょう。
1秒と2秒のところですね。その部分のふりこの長さは、0.25mと1mなので、
答えは、4倍です。
(2)基本原理のとおり、「ふりこの周期におもりの重さは関係しない」ので、
答えは、2秒です。
(3)おもりの重さは周期には関係しないので、
1往復するのにかかる時間の1/4となり、2÷4=0.5
答えは、0.5秒です。
(4)くぎにふれるのは右半分で、ふれないのが左半分となるので、
1.4÷2=0.7秒(くぎにふれる時の周期の時間)
2÷2=1秒(くぎにふれない時の周期の時間)
0.7+1=1.7
答えは、1.7秒です。
<力と運動> かっ車
かっ車とおもりを使っていろいろな実験をおこないました。図中の物体の重さは次の表のとおりです。
定かっ車 |
動かっ車 |
おもり1 |
おもり2 |
ロープ |
10 |
10 |
70 |
30 |
0 |
(1)実験1について、体重計の目盛りはいくらですか。
(2)実験2について、体重計の目盛りはいくらですか。
(3)実験2について、おもり2を1m引きおろしたとき、おもり1は何m上昇しますか。
<桐光学園中学校の入試問題より>
基本原理を確認しましょう。
定かっ車は、おもりの重さと同じ力でつり合わすことができる。
定かっ車のおもりの上がる長さは、ひもを引く長さと同じになる。
動かっ車は、おもりの重さの1/2の力でつり合わすことができる。
動かっ車のおもりの上がる長さは、ひもを引く長さの1/2の長さになる。
(1)定かっ車は、おもりの重さと同じ力でつり合わすので、
70−30=40
答えは、40kgです。
(2)動かっ車は、おもりの重さの1/2の力でつり合わすので、
70+10−(30×2)=20(10kgは動かっ車の重さ)
答えは、20kgです。
(3)動かっ車のおもりの上がる長さは、ひもを引く長さの1/2の長さになるので、
1÷2=0.5
答えは、0.5mです。
<力と運動> ばねの応用
50gのおもりをつるすと2cmのびるばねがあります。このばねの両端に物体A、Bをつなぎ、右図のように滑車を通して物体Bを台ばかりにのせたところ、台ばかりは350gの目もりをさして静止し、ばねは3cmのびました。物体A、Bの重さはそれぞれ何gですか。
<調布中学校(現・田園調布学園中等部)の入試問題より>
ばねにかかる力は、Aの重さに等しくなります。
50gの重さで2cmのびるばねが3cmのびているので、
50×3/2=75g(Aの重さ)
Bの重さは、
○−75=350
○=350+75
○=425
答えは、Aの重さが75g、Bの重さが425gです。
<力と運動> 輪軸とかっ車
図1のように半径5cmの軽いかっ車に中心からそれぞれ4cm、3cm、2cm、1cmの位置におもりをつるす点a、b、c、dをつくりました。このかっ車でいろいろなつりあいについてしらべました。ただし、糸はかっ車上の点Aで固定してあるものとします。
(1)図2のとき、ばねはかりのめもりは何gをさしますか。
(2) 問い(1)で100gのおもりの代わりに、重さのわからないおもりを点dにつるしたところ、ばねはかりのめもりは(1)と同じ値を示しました。このおもりは何gですか。
(3)図3のとき、ばねはかりのめもりは何gをさしますか。
<桐光学園中学校の入試問題より>
(1)半径5cmのかっ車で、aは4cmのところなので、
100×4/5=80
答えは、80gです。
(2)めもりが80gで、dは半径1cmのところなので、
○×1/5=80
○=80÷1/5
○=400
答えは、400gです。
(3)考え方は上と同じです。
50×3/5+80×1/5
=30+16
=46
答えは、46gです。