中学受験 理科

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化学分野 

<水溶液>溶解度  

温度をいろいろ変えて、100gの水に溶けるホウ酸の限度量を調べた。それをまとめると表のようになる。次の問いに答えなさい。

 

 

温度〈℃〉 0 20 40 60 80
ホウ酸が溶ける限度量〈g〉 3.0 5.0 9.0 16.0 25.0

 

(1)80℃の水50gに10.0gのホウ酸を完全に溶かしてから、このホウ酸水溶液の温度を20℃に下げた。このとき、何gのホウ酸が結しょうとしてあらわれますか。

(2)60℃の水200gに24.0gのホウ酸を完全に溶かした。このホウ酸水溶液を加熱して水60gを蒸発させ、20℃に冷やした。何gのホウ酸が結しょうとしてあらわれますか。

 

<富士見中学校の入試問題より>

 

(1)水が50gなので、温度を20℃に下げたら、ホウ酸が溶ける限度量は半分の2.5gになります。

したがって、

10.0−2.5=7.5

答えは、7.5gなります。

 

(2)水が140g(200−60により)なので、温度を20℃に下げたら、

5.0×140/100=7.0g(ホウ酸が溶ける限度量)

したがって、

24.0−7.0=17.0

答えは、17.0gです。

 

 

<水溶液>溶解度と濃度

いろいろな温度の水100gに、食塩とホウ酸がどのくらいまでとけるかを調べる実験を行ったところ、結果は次の表のようになりました。

 

 

  0℃ 20℃ 40℃ 60℃ 80℃ 100℃
ホウ酸(g) 2.8 4.9 8.9 14.8 23.5 38
食塩(g) 35.7 35.8 36.3 37.1 38 39.3

 

 

(1)20℃の水100gにホウ酸をとけるだけとかしました。このホウ酸水の濃度は何%ですか。小数第1位まで求めなさい。

(2) (1)の溶液の水の温度を100℃にしたとき、ホウ酸をあと何gとかすことができますか。

(3)100℃の水100gに39gの食塩を入れてとかしました。0℃に冷やすと、何gの食塩がでてきますか。

<目黒星美学園中学校の入試問題より>

 

(1)濃度の公式は、

ホウ酸÷(水+ホウ酸)×100=濃度(%)

 したがって、

4.9÷(100+4.9)×100=4.67・・・・・・

答えは、4.7%です。

 

(2)水の温度を100℃にしたとき、ホウ酸は38.0gまでとけるので、

38.0−4.9=33.1

答えは、33.1gです。

  

(3)水の温度が0℃になると、食塩は35.7gまでとけるので、

39−35.7=3.3

答えは、3.3gです。

 

 

<水溶液> 中和反応

水酸化ナトリウム水溶液と塩酸をまぜる実験をしました。20%の水酸化ナトリウム水溶液20c?をビーカーにはかり取りました。そこに、16%の塩酸を少しずつ加えていきました。図はそのときの、加えた塩酸の体積とビーカー内の水溶液の重さの関係です。

(1)20%の水酸化ナトリウム水溶液20c?の重さは、グラフから何gと読み取れますか。

(2) (1)の水溶液中に溶けている水酸化ナトリウムは何gですか。

(3) (2)の水酸化ナトリウムを溶かしている水は何gですか。

(4)図中のA点のところまで塩酸を加えました。このとき加えた塩酸の重さは何gですか。

<獨協中学校の入試問題より>

 

(1)グラフの「加えた塩酸の体積」が0c?のときを見ると、答えは25gです。

(2)水酸化ナトリウム水溶液は25gで、濃度は20%なので、25×20/100=5 

                                                     答えは、5gです。

(3)水酸化ナトリウム水溶液が25gで、水酸化ナトリウムが5gなので、

25−5=20                 答えは、20gです。

(4)グラフからビーカー内の水溶液の重さは52gと読み取れるので、

52−25=27           答えは、27gです。

 

 

<気体>気体の発生 その1

(実験1)同じ重さの2種類の金属があります。そこに同じ濃度の塩酸60m?を加えると、どちらの金属も溶けそれぞれ気体を発生します。一方の金属(金属@)からは10m?の気体が発生し、もう一方の金属(金属A)からは30m?の気体が発生しました。

(実験2) 次に、金属@Aの重さを2倍にして同じ実験を行ったところ金属@はすべて溶けて20m?の気体が発生しました。金属Aは一部の金属が溶け残り、気体が45m?発生しました。金属@を溶かした塩酸にさらに金属@を加えても、まったく溶けませんでした。

 実験1と実験2について以下の問いに答えなさい。

(1)実験2で塩酸60m?と完全に反応した金属Aの重さは、実験1で用いた金属Aの重さの何倍ですか。

(2)塩酸60m?に実験1と同じ重さの金属@を溶かした後、金属Aを加えたとき溶ける重さは、実験1で用いた金属Aの重さの何倍ですか。また、金属Aを加えたとき発生する気体は何m?ですか。

 

<豊島岡女子学園中学校の入試問題より>

 

 

(1)実験1で金属Aからは30m?の気体が発生し、実験2で金属Aからは45m?の気体が発生したので、45÷30=1.5

答えは、1.5倍です。

(2)塩酸60m?に金属@を溶かすと10m?の気体が発生し、それは金属@が溶ける上限の半分です。                   金属Aが溶ける上限は45m?です。したがって、金属Aを加えたとき発生する気体は 45÷2=22.5m?

実験1で金属Aからは30m?の気体が発生したので、22.5÷30=0.75

 答えは、0.75倍、22.5m?です。

 

 

<気体>気体の発生 その2

物質A1.0gに十分な量の塩酸を加えて、完全に反応させると240c?の二酸化炭素が発生しました。また、物質B1.0gに十分な量の塩酸を加えて、完全に反応させると300c?の二酸化炭素が発生しました。このとき、発生した二酸化炭素は水にとけないものとして考え、同じ条件で体積を測定したものとします。ただし、計算の答えが割り切れないときは、小数第2位を四捨五入しなさい。

(1)物質1.8gがあります。これに十分な量の塩酸を加えて、完全に反応させると何c?の二酸化炭素が発生しますか。

(2)物質Aと塩酸とは反応しない物質Dが混ざったものが1.2gあります。これに十分な量の塩酸を加えて、完全に反応させると204c?の二酸化炭素が発生しました。混ざったもののうち、物質Aは何%ふくまれていますか。

(3)物質Aが0.6gと物質Bが0.7gを混ぜたものがあります。これに十分な量の塩酸を加えて、完全に反応させると何c?の二酸化炭素が発生しますか。

 <成城中学校の入試問題より>

  

(1)物質A1.0gで、240c?の二酸化炭素が発生するので、

240×1.8=432

答えは、432c?です。

 

(2)204c?の二酸化炭素が発生したのだから、

204÷240=0.85(物質Aの量)

したがって、算数の濃度算と同じ式になり、

0.85÷1.2×100=70.8333・・・・・・

 答えは、70.8%です。

 

(3)それぞれ発生する二酸化炭素の量を計算すると、

240×0.6=144c?(物質A)

300×0.7=210c?(物質B)

したがって、

144+210=354

答えは、354c?です。

 

 

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