〜理科の成績を上げたい人のページ〜
<電気> 電流の発熱
図のように、電流が流れると熱を発生する電熱線に、電池1個をつないだ回路をつくりビーカー内の水をあたためる実験をしました。グラフは、電流を流した時間と水の上昇温度の関係を、水の重さが10gと20gの場合について表したものです。これについて次の問いに答えなさい。答えが小数になるときは、四捨五入して小数第1位まで求めなさい。
(1)20gの水の4分間での上昇温度は何℃ですか。
(2)30gの水の20分間での上昇温度は何℃ですか。
(3)40gの水の温度が3℃上昇するには何分間かかりますか。
<鎌倉女学院中学校の入試問題より>
(1)20gの水は20分間で1℃上昇するので、
1×4/20=0.2
答えは、0.2℃です。
(2)30gの水は10gの水の1/3倍の上昇しかしません。
10gの水が20分間で2℃上昇するので、
2×1/3=0.666・・・・・・
答えは、0.7℃です。
(3)10gの水が10分間で1℃上昇するので、
10×4×3=120
答えは、120分です。
<電気> 配線と豆電球の明るさ
豆電球が一番明るいのはどれですか。ア〜エから選びなさい。
<湘南学園中学校の入試問題より>
まず、基本原理を確認しましょう。
乾電池を直列につなげると、豆電球を流れる電流は強くなる。
乾電池を並列につなげると、豆電球を流れる電流は変わらない。
豆電球を直列のつなげると、豆電球を流れる電流は弱くなる。
豆電球を並列につなげると、豆電球を流れる電流は変わらない。
したがって、
乾電池を直列につなぎ、豆電球を並列につなげているものが、最も明るいはずです。
答えは、ウです。
<音> 音の速さ
自動車が、音をよく反射する大きなコンクリートの壁に向かって毎秒20mの速さで走っています。いま、壁から600m離れた位置を通過する時に、壁に向けて2秒間だけ信号音を送り出しました。そして、走っているこの自動車の中で、反射音(壁で反射された信号音)を聞きました。これについて、以下の問いに答えなさい。ただし、音の伝わる速さを毎秒340mとし、答えが割り切れない場合は、小数第2位を四捨五入して小数第1位まで求めなさい。
(1)反射音が自動車の中で聞こえ始めるのは、信号音を送り出し始めた時から何秒後ですか。
(2)反射音が自動車の中で聞こえなくなるのは、信号音を送り終わった時から何秒後ですか。
(3)反射音は、自動車の中で何秒間聞こえますか。
<聖光学院中学校の入試問題より>
(1)算数の速さの問題と同じ考え方です。
音が600m進んで壁にぶつかり、車の方へ向かってくるので、
600×2÷(340+20)=3.33・・・・・・
答えは、3.3秒後です。
(2)信号音を送り終わった時、自動車と壁の距離は、
600−20×2=560m
信号音が聞こえなくなる点を移動点と考え、
560×2÷(340+20)=3.11・・・・・・
答えは、3.1秒後です。
(3)反射音が聞こえ始めるのが3.3秒後で、反射音が聞こえなくなるのは、
2+3.1=5.1秒後
したがって、
5.1−3.3=1.8
答えは、1.8秒後です。
<熱> 熱量
水1gの温度を1℃上げるのに必要な熱量を1カロリーといい、これを熱量の単位とします。
(1)20℃の水200gに600カロリーの熱を加えると、温度は何℃になりますか。
(2)20℃の水200gと80℃の水300gを混ぜ合わせると、何℃の水になりますか。ただし、80℃の水が失った熱量と20℃の水が得た熱量は等しいものとします。
<鴎友学園女子中学校の入試問題より>
(1)1カロリーは水1gの温度を1℃上げるのだから、
600÷200=3℃
20+3=23
答えは、23℃です。
(2)2つの水のカロリーに注目すると、
20×200=4000 カロリー
80×300=24000 カロリー
カロリーの合計と水の重さの合計から、
(4000+24000)÷(200+300)
=28000÷500
=56
答えは、56℃です。